11月11日、様子がおかしいキリがいた。
11月17日、大好きな那須で遊ぶキリがいた。
あれから2週間…
もう走れないキリ。
ゴハンが食べられないキリ。
「キリ曝進中」なのに。
体重が4Kgも落ちた。
背骨はゴツゴツと浮き出て、頭のお肉もそげ落ちた。
イイ子、イイ子と頭を撫でると手のひらにキリの頭蓋骨があたる。
母を見上げるキリの目は丸く穏やかに見える。
辛いだろうに、しんどいだろうに、一生懸命に見上げる。

1週間前のキリ。ゆっくりだけどしっかりとした足取りで歩いていた。

12月1日のキリ。自分の脚で立ち、少ないけどゴハンを食べてた。

12月2日のキリ。自分で歩きお茶目な寝姿を披露できてた。

12月3日のキリ。歩くのもやっとなのに車に向かい、乗せてあげたら落ち着いた。

12月4日のキリ。
たった1週間でこんなにも弱ってしまった。
準備の時間、心構えをする時間、キリはそれを与えてくれてるのかな?
最悪に辛く寂しい時を迎えようとしてるのに、不思議と心穏やかでいる。
きっとキリもそうなんだよね。
キリの目が優しく穏やかだもんね。
あとどれくらい残された時間があるか解らないけど、このままずっと
こんな穏やかでゆっくりした時間が続いたら幸せだな。
キリはどう思ってる?