8月27日(土)
夏限定!初めての対戦である。
この時期、夜になるとひっくり反った“アブラゼミ”がたくさん道ぱたに転がっている。
無残にも“ヘソ天”状態で固まっている。
ほとんどのセミは夜のうちは命があるが、自力で元に戻れず、朝を迎えて
天に召されるてしまう。
スタジオにもたくさんの虫やセミが訪れる。
夜、営業中のスタジオの明るい照明にたくさん寄ってくるのだ。
ガラスに激突して着地に失敗する。
するとお腹を上に向けてじっとしているしかない。
昨日の夜、キリはセミと遊んだ。
(いや、正確にはセミをいじめていた。)
動かなくなっていたセミにキリが好奇の目を向けた。
キリとセミは、しばらく向かい合って火花を散らしていたが、
臆病なキリは相手が動かないと分かったらセミをパクッ!っとやっちまった。
キリの口の中からまだ命あるセミの《ジィ〜、ジィ〜》と、くもった
鳴き声が…。
キリの口をこじ開けてセミを救出!
よだれにまみれたセミはまだ何とか生きていた。
多分、長生きはムリだろうが近くの木に避難させた。
臆病なキリは弱いものいじめが得意のようだ。
まったく、誰に似たのか…?